REPORT

活動レポート

第14班 平成27年6月12日〜15日

■平野純薬株式会社 深川真全、杉藤吉朗、南昌丈
■真晃ELS株式会社 松永博志
■株式会社エイチアンドケー 牧野公博

 昨年と同様に今年も南三陸町にて2日間のボランティア活動を行い、両日ともに清水地区の漁業支援を担当しました。
1日目はホヤの稚魚を付着させ養殖するための付着場:原板の作成と商品用ワカメの袋詰めを行いました。2日目は初日同様、商品用ワカメの袋詰めと昆布を細く丸めて丸結びにする結び昆布を作成しました。
震災後、人が離れたことで人手不足となったため、今回のようにボランティアという形で手伝って頂いているそうです。今回は単純な作業でしたが数をこなす必要があり、精神的に疲れるものでした。現地ではボランティアを受け入れない方もいるため、肉体的にも精神的にも疲れる人もいるという話を聞きました。ボランティアの最後に「ボランティアをしてくれて助かったありがとう」という言葉を頂きました。今回ボランティアを行い、少しではありますが、被災者の負担を減らすことができたと思います。

今回のボランティアでお世話になった佐藤氏から作業中に震災時の状況を教えて頂きました。地震後に1kmほど海水が引き、数分後に海抜15mほどの施設を飲み込む津波が襲い、家は勿論、目の前で人が流される瞬間を見たそうです。また、震災後に雪が降ってきても暖をとる方法が無かったこと、20日間は家族4人でおにぎり1日1~2個しか支給がなかったこと、飲料水も無く山から水を汲んできて生活していたこと、など震災後は地獄だったと語っていました。

現在も南三陸町をはじめ、視察を行った大川小学校付近や七ヶ浜でも復興はあまり進んでおらず、住宅があった場所はさら地となっており工事が続いています。また、多くの被災者が仮設住宅で過ごしているそうです。復興が完了するまでには、多くの時間がかかると肌で感じました。
今回、被災者の生の声を聞き、当時と現在の状況を写真と自分の目で見て、津波の恐怖と当時の心境を知ることができました。このことを自分の中だけで終わらせるのではなく、多くの人に伝えることで支援の手を広げ、進んでいない復興の手助けをしていければと思います。

(平野純薬株式会社 営業 バイオチーム 深川 真全)


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